ハウルの動く城

ハウルの動く城 販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2005-11-16


エディターレビュー

国内はもちろん海外でも高い評価を受けた『千と千尋の神隠し』から3年を経て、宮崎駿監督が発表した長編アニメーション(2004年公開)。魔女の呪いで90歳の老婆に変えられてしまった少女ソフィーと、人々に恐れられているが実は臆病者の美青年魔法使いハウルが、王国の争いに巻き込まれながら心を通わせていく。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」を原作としたファンタジーだ。
ハウルの城がもやの中にその姿を現すファースト・シーンだけで観客を別世界に引き込む手腕からして、やはり圧倒的。エピソードの因果関係などが若干わかりにくいきらいはあるものの、晴れた日の海の輝き、静謐に佇む湖が与える安らぎ、日常の中に訪れる平和な時間といった、何気ない一瞬の素晴らしさに心を奪われずにおれない。「千と千尋?」同様に、大筋と言うよりは細部にこそ味がある作品と言えそうだ。

おすすめ度

5点 (5点満点中)

感想

・“理解”しようとするから“難解”になる
次回作『崖の上のポニョ』の制作現場に密着したドキュメンタリーの中で
宮崎さんはこう発言されている。

「簡単にわかるものなんて誰もおもしろいと思わないでしょ」

人はつい理路整然としたストーリーや、わかり易い結末を期待する。
事柄には意味や整合性を求め、すべてに辻褄が合っていることを望みがちだ。
私も『ハウル?』を初めて観た時はいまいち理解できず、がっかりした。
だが、宮崎さんは最初から“理解”されることなど望んでいない。
それは“奇をてらう”といったこととも違う。
きっと“アニメーションだからこそできる自由な発想”を何よりも大切にされているのだ。

『ハウル?』は2度、3度と観るうち、
(相変わらずいくつかの疑問符は残ったままなのだが)
それぞれのキャラクターがもつ魅力や、
作品全体から湧き上がってくる不思議な“パワー”に惹きつけられるようになる。

“解らない”と思われた方は、ぜひ繰り返し観て頂きたい。
疑問符はそのうち気にならなくなる。
“解ろう”としなくなったとき、殻は割れ、
“おもしろい”黄身が出てくるのだ。

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