蟲師 第一集 (初回限定特装版)

蟲師 第一集 (初回限定特装版) 販売元:エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
発売日:2006-03-18


エディターレビュー

漆原友紀のコミックを原作に、動物でも植物でもない生命の原生体“蟲”を調査し、時に退ける蟲師ギンコの旅を描くファンタジック・ヒューマンVアニメの初回限定特装版DVD第1弾。第1〜2話が収録された“其ノ壱”と、長濱博史監督らのインタビュー他を収録したスペシャルDVDの2枚を収納。
第1話「緑の座」では、描いたものをすべて具象化させる能力を持つ少年と、少女の姿をした蟲との関係性に、ギンコが静かに迫る。第2話「瞼の光」は、眼を病み光を痛がって蔵に閉じこもる少女と、その世話をする少年の交流。ふたつめの瞼に潜む蟲が光を奪われたとき、本当の闇と光の河が流れる。しかし、その河を見てはいけないというギンコは、少女の治療を行おうとする。どちらもシンプルで静謐かつ神秘的な画調、アコースティックな音楽の融合など演出の妙によって、原作の世界観が巧みに踏襲されるとともに、アニメーションの新たな可能性までもが示唆される秀作であった。

おすすめ度

5点 (5点満点中)

感想

・原作ファン、アニメファンは見るべし!
近年のアニメでは「プラネテス」が傑作だと思っているのだが、あれは敢えて原作に大幅に変更を施した内容にしていて、
アニメという表現手段に合わせて制作し非常に高い完成度を誇っていた。

この「蟲師」も完成度の高さは相当なものだが、「プラネテス」と違うのはどこまでも原作に忠実であることだ。
原作の絵の順番どおりにアニメは展開し、セリフも全くと言っていいほど同じ。
静止画と動画という根本的に違う表現方法でありながらそこまで一緒にしたらどこかで破綻しそうに思えるが、そんな場面は一切見当たらない。
何故かと言えば、アニメスタッフが原作を細部まで読み込み、人物の機微やセリフの間などを完璧に捉えているからだろう。
原作の本質を見極め、それを映像で表現しようとするスタッフの意気込みが非常によく伝わってくる。
一番重要だと思う点は、「押し付けがましい」部分が無いこと。
演出や音楽で過剰に盛り上げることなく、人間と蟲の在り方を淡々と描き受け手に何かを感じさせる原作の良さを全く損なっていない。
どのエピソードも、生きること、死ぬこと、存在することなどについて何かしら感じさせてくれるものを持っている。
基本的に漫画、小説を映像化したものはもはや別物として見るのが正しい鑑賞法だと思っているが、「蟲師」は例外だ。
原作の良さを100パーセント活かしながら、動き・音楽といったアニメならではの要素でさらに世界を広げてくれる傑作アニメである。

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/66484299
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。