まほろまてぃっく TV-BOX

まほろまてぃっく TV-BOX 販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006-12-22


おすすめ度

5点 (5点満点中)

感想

・誰も彼もみんなに見てほしい。
それが有限であることを明示しながら、これほどまでに幸せな世界観を構築した物語は稀有である。まほろと優
(すぐる)の幸福な時間には「まほろの機能が停止する日まで」という終わりが決められている。眩しい夏が過
ぎゆくように、青春の日々がいつまでも続かぬように、楽しい時間にはどんな場合にも必ず終わりがある。まほ
ろにとってそれは父親を奪った優への贖罪の日々であり、懐かしい面影をたどり彼女自身の時を回顧する安らぎ
の終焉でもあるが、やがて汲み尽くされると知りながら束の間の幸福を(彼女自身その日々が幸福になろうとは、
それを過ごすまで知らずにいたわけだが、)その束の間の幸福を噛みしめる悲哀は、涙を流すことを知らないア
ンドロイドが幸せと慈しみの結晶を解析不能の「夢」として、ありはしない心の内に溜め込む悲哀である。止ま
ろうとするオルゴールが奏でる最後の瞬間のメロディはやけに有機的で優しい。そしてそれを阻むものは何もな
い。まるで神が降り立ったかのように世界は凪ぎ、夕暮れの屋根を越えていくシャボン玉が壊れてしまうことの
ないよう見守っている。「まほろまてぃっく」とはそんな具現化された愛の結晶である。穏やかにただ見つめて
いれば気持がしっぽりと和らいで微笑は自ずと湧きだしてくる。それは泣き顔に変わりそうなくらいに温かい。

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